ラオスで服役中の英国受刑者、英国に移送へ

昨年の8月にヘロイン680グラムを所持していて逮捕された英国女性のサマンサ・オロバトール(20)ですが、英国に移して英国の刑務所で服役することになります。

ラオスでは、ヘロイン500グラム以上を所持していると死刑になりますが、彼女が妊娠していたため、死刑を免れ、今年6月に終身刑と6億キップ(約680万円)の罰金刑が言い渡されています。9月に出産予定のため、2週間以内に移送される見込みとなっているようです。

ラオスと英国は、これに先立ち、5月に外交折衝により、犯罪人引き渡し協定に署名を行っています。

メコン川の水位は平常です

昨年はメコン川が大洪水(水位は13.68m)となったため、気にされている方も多いと思いますが、29日現在のビエンチャンのメコン川の水位は、5.71mで、正常水位となっています。ビエンチャンでは、警戒水位が11.50m、危険水位が12.50mです。7月上旬のまとまった雨で水位は2m前後から一気に9m前後まで上がりましたが、その後、落ち着いています。

ただし、自然災害は必ずしも予測がつかないため、ビエンチャン、カムワン、ボリカムサイといった洪水被害を受けやすい地域では洪水対策の準備のミーティングを今週の月曜日(7/27)に行ったようです。

ラオスで降水量が多いのは、8月、9月です。特に8月が多く、雨季というと4月後半から10月前半ですが、本格的な雨期はやはり、8月、9月で、仏教上の雨期入り(カオパンサー)、雨期明け(オックパンサー)の時期がしっくりときます。今年はカオパンサーが7月7日、オックパンサーが10月4日になります。

昨年は、雨期入りが早かったこともあり、メコン川の水位の上昇がもともと高かったところにまとまった雨が降り続き洪水となりました。

ラオス、ようやくISBNコードの導入へ

ラオスでも、やっとISBNコード(国際標準図書番号)が2009年7月より導入されたようです。ISBNコードは、世界共通で書籍や雑誌を識別するためのコードで、日本やタイなどの書籍を見ると必ず付与されているものです。ラオスでは、ラオス国立図書館がラオスで出版される書籍にISBNコードを付与するようです。

ラオスでは、著作権に対する意識がほとんど無いため、書籍がほとんど出版されていませんが、国の教育レベルの底上げのためにこうしたシステムが整備されることは大変重要です。

ルアンパバーン、自転車、バイクのレンタル禁止を撤廃へ

昨年からルアンパバーン市内での自転車やバイクのレンタルが禁止されていましたが、この禁止令を撤廃するようです。実際には、表立っては、レンタル屋さんが見つかりにくかったのですが、レンタルすることは出来ました。

ルアンパバーン市内も車やバイクが増えてきていますので、十分に注意が必要です。市内を探索するなら徒歩で十分に堪能出来ます。

ラオス、新型インフルエンザ確認者は113人に

ラオスの新型インフルエンザ感染確認ですが28日現在、113人(死亡は1人)になっています。

お隣のタイでは、先週の週単位の発表になっていますが、29日現在、新型インフルエンザ数は8,879人、死亡は65人となっています。在タイ日本大使館によると、バンコク在住の邦人にも感染があるようで、日本人学校が3クラス学級閉鎖中とのことです。タイでは少なくとも10万人が新型インフルエンザに感染していると見られています。

日本の確定感染者数は、7月24日現在、5,022人です。死亡者0人です。日本では24日から全数把握を取り止めています。
日本では、現在はあまりメディアが取り上げていないこともあり平静ですが、28日に大阪の私立病院で初の院内感染や群馬の高校5校で集団感染が見られており、継続的な感染が引き続き起こっており予断が許されない状況になっています。耐性ウイルスも国内で3例見られています。

(追記)

07/27にラオス保健省の報告によると、14人のサバナケットの住民の新型インフルエンザの感染が確認され、113人となっています。このうち、8人がカジノから戻って感染が書くにされ、6人がタイで労働をしていた感染した模様です。一日平均2.6人の感染が確認され、確認された県は、ビエンチャン特別市、ビエンチャン県、ルアンパバーン、カムアン、ボリカムサイ、サバケット、チャンパサック、サラワンとラオスの主要都市のその近隣県で感染が確認されています。

ラオス、新型インフルエンザ109人に

ラオス国内の新型インフルエンザは、27日現在、109人(死者1人)となっています。この10日で約3倍強となっており、拡大が懸念されます。学校内での感染も確認されており、学級閉鎖をしている高等専門学校もあるようです。

季節性インフルエンザも流行しているようですのでご注意ください。

ラオス、新型インフルエンザ64人に

新型インフルエンザの感染確認者が前日より8名増えて64人になっています。

最新の新型ウイルスエンザの状況については、在ラオス日本大使館や隣国の在タイ日本大使館のウェブサイトなどを参考にするとよいと思います。

在タイ日本大使館では、大使館コメントとして、新型インフルエンザの死亡者(タイでは44人)は、そのほとんどがぜんそく、糖尿病、がんなどの疾患や肥満や妊娠などのリスク要素がある人であり、十分な休養をとらずに無理をして重症化している点に言及しており、過剰反応せずに冷静な反応に努めるようにとのことです。
急な熱の発症などに備えて、水や消化の良い食糧などを備蓄した方がよさそうです。重症化する前に早めにタイ側に移動する方が良いでしょうね。

タイ、新型インフルの国内感染者がすでに推定50万人か

タイ保健省は、7月22日に新型インフルエンザの感染確認者が6,776人、死者が44人であると発表していますが、合わせて、国内の感染者が推定50万人を超えているという見方を示しています。もし、この推定が正しければ、タイの人口は約6,300万人ですので、126人に1人が感染している(した)と推定されているということです。

ラオスはメコン川を挟んでタイと隣接していますので、水際で防ぐのが非常に困難な状況になっています。

タイの人気女性歌手タタヤンが新型インフルエンザへの感染が疑われていましたが、これは、季節性インフルエンザだったようです。

日食はどうだったでしょうか?

日本は残念ながら梅雨前線の暑い雲に覆われていて、鹿児島などの一部の地域以外では、ほとんど日食を見ることが出来ませんでした。東京も午前中から雨が降り続いていて、午前11時すぎに日食が最大になったのですが、この頃に雨が止んで、わずかに雲の隙間から見れるタイミングがあったようです。私は、ちょうど午前11時頃は仕事で池袋を歩いていたのですが、少し明るくなったなぁという感じでしたが見ることは出来ませんでした。

さて、ラオスですが、日本のように暑い雲に覆われていませんでしたので、意識されていた人は見れたようです。ラオスでは、ビエンチャンで日食開始が午前7時5分で、最大になるのが、8時7分でした。ちょっと早いので、見逃した人もいたかなぁと思います。

以下は、日食が最大になる頃、ラオス時間で午前9時の雲の様子です。ちょうどビエンチャン周辺も薄曇りだったので見れたようです。

日食時の雲の様子(ラオス)

日本はというとこんな感じでした。思いっきり前線の雲が帯状に伸びてます。一番気の毒だったのは、悪石島に行った人でしたね。

日食時の雲の様子(日本)

新型インフル、ラオスで初の死者

新型インフルエンザによるラオスでの初の死者が出ています。中部のボリカムサイ県のパクサンで感染が確認されたレンガ職人の31歳の男性がビエンチャン市内の病院で亡くなっています。新型インフルエンザ以外に呼吸障害、肥満(体重111キロ)、糖尿病などの疾患があったようです。7月9日に発症し、7月17日に死亡が確認されたようです。亡くなった男性は海外の渡航歴はありません。

また、感染者数も20名増えて、51名となっています。内訳は次の通りです。(※ビエンチャンタイムスによると56名となっていますので、さらに増えたようです。)

  • ビエンチャン特別市 27名
  • ビエンチャン県 4名
  • ルアンパバーン 1名
  • カムアン県 1名
  • サバナケット 9名
  • チャンパサック県 7名
  • サラバン県 1名
  • ボリカムサイ県1名(死亡)

やはり、感染者が急増しているタイから持ち込まれているようです。ビエンチャン、サバナケット、チャンパサックといったタイと隣接している都市で感染が多くなっています。もちろん人口も多いのですが。

新型インフルエンザの情報については、在ラオス日本大使館などのウェブサイトで最新情報が入手出来ますので最新の情報を入手するように努めてください。先日もお伝えした通り、日本でもメディアの報道が少ないので気付きにくいのですが、22日現在4462名で+187名と急増しています。