メコン川の水位とビエンチャンの状況(08/16)

メコン川の水位ですが、ビエンチャンは、13.54m(-0.13m)で下降に転じました。このレポートもこれでとりあえず最後になりそうです。 今日は、ラオスは全国的に晴天になっています。

メコン川の水位

ビエンチャン市内ですが、 タードゥア通りのビエンチャン市内から2?3キロ地点のところは、水はポンプなので汲みだしたこともあり、大きく水が引いていますが、交通規制をしています。同様にファーグム通りも交通規制をしており、一般車両が入れなくなっています。市内の中心部の川沿い屋台街も通常通り営業しています。ここは本当にギリギリセーフでした。当初の予測の14.00mに到達していたら冠水していました。川沿い屋台街の上流側、ここは土手下部分が冠水したままですが、堤防の土嚢の外側で営業を一部開始しています。生活がかかっていますから屋台の人も必死です。ビエンチャン・ノンカイ、ウドンタニ、コンケン行きの国際バスは通常運行していますので、タイ側から友好橋経由でのラオスへの入国は問題ありません。ノンカイも浸水していますが、幹線道路は影響がないそうです。

ビエンチャンから郊外のアクセスですが、昨日も書きましたが南方面の13号線はパクサン周辺で冠水しているので、問題ありのようです。ルアンパバーンは陸路は途中で土砂崩れで不通になっている箇所があるそうなので、無理のようです。バンビエンまでは今のところ、大丈夫なのではないかと思います。

川沿いの屋台、ビエンチャン
ビエンチャンの川沿いの屋台街(通常通り営業)

川沿いの屋台、ビエンチャン?
一つ上の写真の正面の屋台、見てみるとギリギリだったことがわかる。

タードゥア通り、ビエンチャン
昨日まで水が一杯だったがポンプでくみ上げたこともあり大きくひいている。

今回は、市内の中心部については運よく浸水を免れました。運が良かったという感じです。一つは、予想された最大水位14.02mを下回り、13.67mにとどまったこと。もう一つは、危険水位に到達したのが、08/12で火曜日であったことです。もし、週末が挟まっていたら、そもそものんびりなラオスの人なので土嚢づくりが今回のように運んだか微妙です。

ラオスの人にとっては、1966年の大洪水を思い出すきっかけになりました。今日付けのビエンチャンタイムスも"Resident recalls history of flooding in Vientiane"という見出しで1966年の大洪水のときの写真を1面全てを使って掲載しています。当時は堤防もしっかりしていなかったとのことですが、今回の洪水の方が水位が高いとのことです。(14:03)

今日のビエンチャン市内の様子(08/15)

今日の未明に雷を伴った雨が降り、大丈夫かなとちょっと心配でしたが、朝から終日晴天でした。ビエンチャンの水位も微増(0.04m)でやっとピークを過ぎた感があります。ラオス気象局、メコン川委員会の予想でも明日以降は下降に転じる見込みになっています。

20080815_mekong_flood

市内ですが、職場近くのタードゥア通りしか見ていませんが、 なんとか浸水は片側一車線で凌いた感じになっています。土嚢は水が集中して浸水している場所には再度強化のため積んでいますが、基本的には完了しています。タードゥア通りの2?3キロ地点の一般車両を規制しているため、今日は、タードゥア通りの車をクービエン通りの迂回させるため、ラオタイ通り(103通り)の車両をクービエン通りを入れないように規制をしていました。

タードゥア通り、ビエンチャン
タードゥア通り、ビエンチャン

それでも油断できません。午後になり、警備員が慌てて村に帰りました。警備員の村はタートルアン湿原地帯を挟んで市内からだと反対側になるのですが、今日の午前中から浸水が始まったとのこと。支流の小さな川が決壊したのが原因。メコン川からは7,8キロ離れているので???と思ったのですが、この川は最終的にメコン川に流れ込むのですが、メコン川の水位が高く、逆流し、水位が増し決壊したみたいです。

上図のタードゥア通りでも一見すると左側だけが浸水しているようですが、場所によっては、右手も浸水しています。メコン川の水位が高いため、排水路の水が流れず逆流しているためのようです。職場の同僚の方もそれが原因で浸水しているとのことでした。

20080815_TV郊外はテレビでも映像が流れるようになりましたが、カオリオ地区、チナイモ地区、ナムグムダムの下流域になるパクグム(Pak Ngum)地区などの状況が報じられています。いずれも住宅が場所によっては屋根近くまで冠水しています。

国道13号線もパクセー方面に行く途中のパクサン周辺で道路が冠水していたり、ルアンパバーンからビエンチャン行く途中も土砂崩れなどで不通になっている箇所があるなど、個人旅行の方は、出発前に道路状況を確認してから移動した方が良いと思います。

今後は衛生面の悪化が懸念されており、蚊の媒介するデング熱やその他の疫病の発生防止をTVでも呼びかけています。

また、物資不足による不当な値上げなども懸念されており、これについては、政府が不当な価格設定した場合には罰金を徴収するなどの厳しい対応することをすでに通達しています。それでも、農作物の被害は深刻で値上げになると思われます。(21:25)

外務省がスポット情報をようやく発出

なぜ、注意喚起を特に旅行者向けなどに向けて、危険水位を超えた時点で発出しないのか、不思議だったのですが、ようやく2008/08/15付でスポット情報として注意喚起を発出しました。

ラオス:メコン河の水位上昇に伴う注意喚起 (2008/08/15) 外務省安全情報ラオス

北京五輪、陸上男子100m1次予選

?

北京五輪、陸上男子100m1次予選第6組8コースに Souksavanh Tonsackthevaさん(20歳)が出場しました。記録は、11.51秒。順位は、80人中78番目でした。彼の自己ベストは、11.26秒だったので、ちょっと緊張してしまったのかもしれませんね。

今日は夕方に女子50m自由形予選があり、Vilayphone Vongphachanhさんが出場します。

ビエンチャンのメコン川の水位(08/15)

ラオス気象局から10時にHPで発表がありました。それによると、

  • ルアンパバーン 19.24m(-0.72m)、今後は、18.27m, 16.84mの予想。
  • ビエンチャン 13.67m(+0.04m)、今後は、13.57m, 13.51mの予想。

となっており、ルアンパバーンは昨日から下降、ビエンチャンも本日は微増ながらも明日以降、下降する見込みとなっており、とりあえず、今回の峠は越えた感があります。

昨日は夜中に雷を伴った雨が降り、ちょっと心配でしたが、今日も良い天気になっています。

今回の水位上昇ですが、もともと雨季入りが今年は早くて、水位が高かったところに台風9号(kamuri - 冠)が中国南部、ベトナムを通過、その後、熱帯低気圧になってラオス北部に先週の金曜日頃に豪雨をもたらしたものが、水位の上昇をもたらしたのではないかと思います。中国もメコン川にいくつもダムがありますので、当然放水してくるでしょうから、大河といえども、加速度的に水位が上がるのが怖いところです。

もともとこの数年、洪水がなく水位も低くなっていることから、中国側のダムの影響だと言われてきましたが、今後どうなるのでしょうか?

北京五輪、競泳女子50m自由形

ラオスは、Vilayphone Vongphachanhさん(22歳)が出場。第2組に出場し、記録は、34.79秒でした。90人中84番目でした。彼女は五輪は2回めの出場で、前回のアテネ五輪の記録は、36.44秒、2007年の世界選手権のオーストラリア・メルボルン大会で35.44秒でしたたから、自己ベスト更新ですね。

明日は、女子陸上100m予選にPhilaylack Sackpaseuthさんが出場します。

北京五輪、男子50m自由形Thepphithak Chindavongさん

北京五輪、男子50m自由形にThepphithak Chindavongさんが本日(08/14)、予選第2組に出場して、記録29.31秒で組の中では一位で、全体97名中90位でした。彼のベストタイムは2007年オーストラリアのメルボルンでの世界選手権で出した31.67秒でしたから大幅な記録更新です。お疲れ様でした。ラオスの国営放送では、この時間はなぜか柔道を放送していて、競技の様子は見れませんでした。。。

http://beijing.yahoo.co.jp/event/result/SW?i=010&ph=9&s=M#0

明日(08/15)は、女子50m自由形に予選2組3コースにVilayphone Vongphachanhsさんが出場します。ラオス時間で17:35頃(現地時間で18:35分くらいです。)

男子100mも明日(08/15)で予選第6組9レーンにSouksavanh Tonsackthevaさんが出場します。開始時間は、ラオス時間で8:45(現地時間09:45)から第1組がスタートします。

女子100mは、08/16で、Philaylak Sakpaseuthさんが出場します。

応援しましょう。男女100mは花形競技なので、TV中継があるはずです。。。。

ビエンチャン市内のメコン川の洪水の状況(08/14)

今日は終日青空が見える良い天気となりました。ビエンチャンもここにきて、ようやく水位の上昇が鈍化してきていて、市内中心部へ浸水するかどうかの最終攻防線である14.00mに行くギリギリで下降に転じる見込みです。市内の中心部の屋台街は中央部については浸水は免れており、引き続き土嚢(砂袋)により、土手が作られているようです。タードゥア通りは市内から約2?3キロが片側1車線への浸水が広がり、中央部分離帯と土嚢(砂袋)により、もう1車線への浸水が免れている状況になっています。この付近のタードゥア通りは交通規制がされており、一般車両は通行出来ません。

このほか、職場の同僚が空港よりやや北側約1キロのあたりの様子を見てきてくれましたが、家屋は膝あたりまで冠水しています。カオリオ地区は交通規制がしかれていて一般車両の通行が禁止されているようです。対岸のタイのシーチェンマイやノンカイの浸水もひどく、タイ側の方が被害が甚大に見えます。浸水が2メートル近いようで、川沿いは家の屋根近くまで完全に浸水しているようです。

ただ、相変わらず、ラオス人はのんびりしていて、冠水した道路で子供が浮き輪を片手に水遊びをしていたり、屋台をやっていたり、と緊張感があまり伝わってきません。軍隊の人も動員して、土嚢(砂袋)で堤防をつくっているはずですが、作業している人より、していない人が目立ちます。(20:02)

?


Created with Admarket's flickrSLiDR.

ビエンチャンのメコン川の水位(08/14)

ラオス気象局から発表はWEB上にまだ公開されていませんが、メコン川委員会が発表しています。

  • ルアンパバーン 19.96m(-0.42m)
  • ビエンチャン 13.63m(+0.37m)

となっており、北部のルアンパバーンがようやく減少に転じました。ビエンチャンも明日が13.66mと微増が予想されていますが、その後、13.33mと減少に転じる見込みです。

今日は午前中はとても気持ちが良い青空が広がっており、午後は雲が増えてきましたが今のところ、雨は降っていません。(13:30)

(追記)

ラオス気象局の観測データも発表されたので追記します。今日はHPの公開(15:43)は遅かったんですね。観測値は同じなので、今後2日間の見通しです。

  • ルアンパバーン 予想19.25m(08/15)、予想18.54m(08/16)
  • ビエンチャン 予想13.85m(08/15)、予想13.72m(08/16)

危険水位は、ルアンパバーンは18.00m、ビエンチャンは12.50mとなっています。ビエンチャンは、明日までは水位が微増し、その後減少に転じるとしており、メコン委員会と同様の見解になっています。

いずれにせよ、危険水位の12.50mは大きく超えている状態なので油断禁物です。(16:32)

ビエンチャンのメコン川の水位(08/13) その2

今日は、午後1時過ぎまで雨が降っていましたが、その後雨はなんとか止んでくれて、夕方には晴れ間が広がりました。これで一段落してほしいものです。現在、ファーグム通りは通行規制により、一般車両の通行が禁止されています。お昼すぎの時点でファーグム通りへの浸水はありません。しかし、タードゥア通りで市内から約3キロの地点、クービエン通りと合流する少しビエンチャン寄りのところで幹線への浸水が見られ、通行規制がかかっています。

川沿いの屋台は、上流側の土手下が冠水し、営業は当然出来ていませんが、土嚢(砂袋)の内側で中央付近の屋台はしぶとく営業していますし、お客さんも入っています。うーん、この辺りが不思議なところ。

今後の見通しですが、ラオス気象局とメコン委員会で若干見解がわかれていますが、ラオス気象局によると、午前中の記事の通り、08/14が13.87m、08/15が14.02mと予想されています。メコン委員会の見解では、明日まで増水し、明後日より減少に転じると予想してます。いずれにせよ、明日、明後日が山場のようです。一つのポイントが14.00mで、この水位を越えてくると、ビエンチャン中心部でも土嚢(砂袋)では防ぎきれず、一部浸水するだろう予想されています。
上流になる北部のルアンパバーンも明日がピークと見られています。ルアンパバーンも郊外で一部浸水しています。あの清流ナムカン川も洪水寸前になっているようです。

メコン委員会によると現在の水位水準は、チェンセン?ノンカイ間の流域で大洪水が発生した1966年の同時期の水位より高いとのことです。

一部冠水したタードゥア通り、ビエンチャン
一部冠水したタードゥア通り(3キロ地点)

川沿いの屋台街、ビエンチャン
川沿いの屋台街、ビエンチャン(土嚢(砂袋)の内側で営業中)