トンカンカム市場近くで拳銃による殺人事件

日曜日(6/2)の午後5時頃にビエンチャンのトンカンカム市場近くでバイクに乗車していた23歳のラオス人男性がタイナンバーのピックアップトラックに乗車していた何者かに拳銃で撃たれ殺害される事件が発生しています。7発の銃弾が発射されたようで、そのうちの5発の被害者の男性に当たったとのことです。被害者は覚せい剤(アンフェタミン)や拳銃を所持していたため、麻薬がらみのトラブルと見られています。

ラオスの首都ビエンチャンでは、拳銃を使った事件が近年発生するようになっています。特に今回白昼堂々人通りの多い通りで発生していることで驚いています。在ラオス日本大使館も、治安の悪化を懸念しており、在留邦人向けに注意喚起を行なっています。

日本、ラオスのナムグム第一発電所に約55億円の円借款

来日したラオスのトルトン・シースリット・ラオス副首相兼外務大臣は、23日に岸田外務大臣と会談を行いました。日本は、ラオスのナムグム第一発電所拡張計画向けに55億4500万円の円借款に署名をしています。40メガワットの水力発電機1基を増設するものです。そのほか、「人材育成奨学計画」(16億4300万円)及び「タケク上水道拡張計画」(2億5000万円)の約19億円の無償円借款にも署名をしています。

ラオスへの円借款は、1997年のアジア通貨危機後に経済が停滞し、2005年4月以降は円借款が停止していましたが、昨年(2012)、7年ぶりに円借款が再開され、ラオス南部のバクボ変電所からサラワン変電所の全長約200キロの送電線整備計画へ約41億円の拠出を行なっています。

ラオス、IT人材獲得の“穴場”

先日、このサイトでも紹介した日経コンピュータ 4/18号の記事がITProのサイトで公開されました。

 

そういえば、週刊アスキーのサイトにもこんな記事が先日出ています。

 

IT系のサイトでラオスが取り上げられるのは異例のことです。

ビエンチャンーノンカイ間の出入国の手順の変更

トラベルビジョンによると、ラオスのビエンチャンから、タイのノンカイ側に友好橋を渡っていく際の出入国手続きが変わったとのことです。出入国税の支払いタイミングが変わったようです。出入国手続きをする前に出入国税を支払い、スマートパスを受け取って、出入国手続きし、その後、スマートパスをゲートに通して通過し、最終パスポートチェックを受けるという手順になったようです。出入国税は、11,000KIP(1.5ドル)とのことです。

「日経コンピュータ」にラオスが掲載されてる

20130416_Nikkei_Computer_Laos-thumbnail 日経コンピュータは、日本経済新聞社の子会社が発行しているIT総合誌でIT業界の方に読まれている専門誌なのですが、先日発売された4/18号でラオスが取り上げられてびっくりしました。おそらく、この専門誌で取り上げるのは初めてではないかと思います。「新興ITパワーの衝撃~知られざるオフショア第三勢力」ということでバングラデシュ、カンボジアとともに第三勢力ということでラオスが取り上げられました。ちなみに、第一勢力は中国、インド、第二勢力はベトナム、フィリピンです。ミャンマーは第三勢力になります。ちょうど、ラオス初の日系企業としてアムズクレッシェレという会社が設立されたのが取り上げられたきっかけになっています。

ラオスについては、「IT人材獲得の”穴場”供給人数は少ないが競合がない」という見出しで紹介されていました。正直、人口が約630万人と少ないラオスは、IT向けの人材も非常に少ないのが現状です。本誌ではラオスのIT技術者は国全体で5400人であると紹介しています。日本のIT技術者数は約100万人です。

東芝、タイに社会基盤の営業拠点

東芝は10日、タイに社会基盤の営業統括拠点として東芝アジア・パシフィック・タイを設けたことを発表しています。タイだけでなく、ラオスやカンボジアも所轄して、鉄道や電力関連の受注拡大を目指すようです。

別記事でも書きましたように、コスト削減の一貫としてタイでの製造の一部をラオスに移管する動きがあります。また、ラオスは高速鉄道の建設が中国主導で進められていたり、水力発電はタイ主導で進められていたりと、動きが活発化していて、今後インフラ整備がどんどん進むと思うのでタイに拠点を置くことでタイ国だけでなく周辺国にもスピーディに対応していくのが狙いのようです。

今年のラオスフェスティバルは中止のようです

昨年(2012)、代々木公園で盛況だったラオスフェスティバルですが、サイトを見たら今年(2013)は、開催中止という残念なお知らせが掲載されていました。ちょっと残念ですね。

タイフェスティバルの方は代々木公園で5/11,12に開催されるようです。タイフェスティバルの方は認知度が高まり非常に混み合っていて正直ゆっくり出来ないので、ラオスフェスティバルの方がのんびり出来て良かったんですけどね。

京都市動物園、ラオスから子象を4頭が無償寄贈

京都市動物園が、「ゾウの森」の2015年のリニューアルに合わせて、ラオスからゾウを4頭無償寄贈されることになったとのことです。オス1頭、メス3頭が2015年度にも実現される予定です。

豊田紡績がラオスにシートカバー工場

8日、トヨタ紡績はラオスに自動車用シートカバーの生産工場を建設することを発表しています。投資額5億円でラオス南部のサバナケットに建設するようで、来年2014年の4月に稼働を見込んでおり、年20万台分を生産し、タイのシート組み立て工場に送るとのことです。従業員は生産開始時点で約180人でタイのシート生産拠点に供給するとのことです。

最近、ラオスへの日系企業の進出が加速している感じです。先日のニコンと同様ですね。タイは人件費が高騰しているので、タイとラオスに分散してコスト削減を図るというビジネスモデルが確立されれば良い感じかな、と思います。

ニコン、ラオス南部のサバナケットに一眼レフ工場

ニコンはタイで生産している一眼レフカメラの生産の工程の一部をラオスに移管するようです。ニコンは、タイの生産子会社であるニコン・タイランドがラオスに新会社ニコン・ラオスを設立。ラオス南部のサバナケットの経済特区に建設するとのことです。新会社の資本金は600億キープ(約6億円)で、従業員は当初800人で10月に操業開始予定とのこと。ニコンは、タイ、中国に続いてラオスが3番めとのことです。ラオスの工場では、タイのアユタヤ工場で生産後の一眼レフカメラの最終工程の製品組み立てを行うようです。

これは、ビックニュースですね。日本はラオスに対してトップ援助国ですが、民間レベルの投資の遅れが指摘されていました。特に最近はミャンマーが注目されていました。日本とラオスは2008年に二国間の投資協定を発効、投資環境を改善し民間の本格的な投資が期待されていました。サバナケット(サワンナケートとも表記されることが多い)はベトナムのダナンからラオスのサバナケット、そして、タイに抜ける東西回廊の要所です。2006年12月にタイとを結ぶ第2メコン国際橋は日本の円借款で建設されて東西回廊は完成し、投資の拡大が期待されていましたが、なかなか投資が伸びていないといわれていました。これを契機に投資が進むと良いですね。私も機会があればぜひラオスで仕事がしたいですね。