台風30号がベトナム・ラオスへ
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- 作成日:2013年11月09日(土)23:18
- 公開日:2013年11月09日(土)23:18
先日の10月の台風26号はラオス上空で温帯低気圧となりましたが、この影響とみられる悪天候で10/16の午後4時にビエンチャン発パクセー行きのラオス航空の飛行機がメコン川に墜落し、乗員乗客49名全員死亡というラオス国内での最悪の航空事故が発生しています。
先日の10月の台風26号はラオス上空で温帯低気圧となりましたが、この影響とみられる悪天候で10/16の午後4時にビエンチャン発パクセー行きのラオス航空の飛行機がメコン川に墜落し、乗員乗客49名全員死亡というラオス国内での最悪の航空事故が発生しています。
10月16日の16時にラオス首都ビエンチャンから南部のパクセーに向かうラオス航空QV301便が台風通過後の悪天候でパクセー空港から約5キロ手前のメコン川に墜落し、乗員乗客49名全員が死亡しています。ラオス史上最悪の航空機事故となっています。ラオス航空によると10/30までにも47名の遺体が収容され、43名の遺体の身元確認がされたとのことです。49名の遺族には、葬儀費用として5000米ドル(約50万円)が支払われています。また、メコン川の流れが強く深く濁った川底からの回収に時間がかかっていた2つのブラックボックスですが、先月(10月)までに回収されたとのことです。
今回のラオス航空事故は、ラオス史上最悪の航空機事故となっています。今までラオスで最も最悪の事故は、1954年のエア・ベトナムがパクセー近郊でエンジントラブルで緊急着陸しようとして墜落した事故で55名のうち47名が死亡しています。ラオス航空による最近の航空機事故による死亡は、2000年に発生しています。ラオスの首都ビエンチャンから北部のサムヌアへの小型飛行機(Y-12)がサムヌア近郊で悪天候によって山間に墜落し、乗員乗客17名のうち8名が死亡しています。1998年には、ビエンチャンからシェンクアンに向かう飛行機が暴風雨の中、森林地帯の墜落し乗員乗客26名全員がなくなっています。この事故がラオス航空としては一番大きな事故でした。
16日の現地時間の16時(日本時間の18時)、先週の水曜日なりますが、ラオスの首都ビエンチャンから南部のパクセーに向かうラオス航空QV301便が悪天候で着陸で失敗し、タイとラオスとの国境を成すメコン川に墜落しています。パクセー空港の手前にある小さなの織物の島として有名なドンコー島の周辺に墜落したとのことです。ちょうど台風25号から変わった熱帯低気圧がラオス上空を通り過ぎた後で強風による悪天候だったようです。飛行機は着陸失敗というより着陸を止めて引き返そうとしたときに態勢を崩し墜落したとみられています。
乗客44名、乗員5名の49名の全員死亡しています。現在までに43人に遺体が収容されているようで、約半数の人の身元が確認されているようです。乗客にはラオス人16人のほか、多数の外国人が含まれています。フランス人7人、オーストラリア人6人、タイ人5人、韓国人3人、ベトナム人3人、中国人、マレーシア人、台湾人、米国人がそれぞれ1名となっています。(当初カナダ人も1名の情報がありましたが、ベトナム人が変わって乗機したようです。)
現在、ブラックボックスを回収する作業が行われている模様です。水深が10m以上と深く、流れが速いため回収に時間がかかっているようです。
今回、日本人が含まれていませんでしたが、私自身のこの路線を利用したことがありますし、ラオスに旅行すればビエンチャン・ルアンパバーン路線などはよく利用するのでかなりショックです。今回の事故を教訓として、今後このような事故が起きないことを祈るしかありません。
ITProという日経BP社が運営するサイトに「急速な経済成長に伴い、産声を上げ始めたICTサービス市場」という記事でラオスの情報通信技術(ICT)産業の現状を伝える記事が掲載されています。先日の日経コンピュータがラオスのICT事情を取り上げましたが、ラオスのICT事情について、このように取り上げられるのは、昨年までは皆無で、今年に入り、中国以外の国を探す動きが本格化しており、そうした流れからの記事だと思います。このきっかけは、民主化の流れで最も注目されているミャンマーや中国の人件費が高騰化しているといったことが背景にあります。
ラオスのICT事情ですが、ラオスを応援したい気持ちがあるのですが、客観的に見ると経済規模も小さく、インフラも十分に整備されているとはいえず、まだまだ発展途上です。周辺のベトナム、タイが経済規模や人材規模といったものでは一桁大きいのも事実です。ただ、こうした記事が出ることは、率直に嬉しいですね。
ラオスの首都ビエンチャンから南部のパクセーに向かっていたラオス航空のQV301便が悪天候で着陸に失敗し、パクセー近郊のタイとラオスとの国境を成すメコン川に現地時間の午後4時(日本時間の午後6時)に墜落し、乗員5人、乗客44人のうち少なくとも39人が死亡したとのことです。(全員死亡といった情報も流れています。 ラオス人17人のほか、オーストラリア人5名、カナダ人1名、ベトナム人2名、フランス人7人や韓国人3名、タイ人5人などの多くの外国人も搭乗していたとのことですが、在ラオス日本大使館によると日本人は搭乗者名簿にないとのことです。機体はATR72です。
今のところ公式の発表はありませんが着陸直前にひどい悪天候で強風に煽られ、着陸コースを大きく逸脱しメコン川に墜落したと見られています。機体はメコン川に水没しています。
正直、かなりショックなニュースです。ちょうど台風26号が関東地方に接近し猛威を振るったニュースが報じられていますが、同じタイミングで台風25号がベトナムを横断し熱帯低気圧となりラオスを通過した後だったので、その影響もあり現地は悪天候だったのではないかと思います。
安倍首相は来月の11月16日、17日にラオス、カンボジアを訪問する方向で調整に入ったとのことです。実現すると安倍首相が就任して1年以内に東南アジア諸国連合(ASEAN)の10カ国をすべて訪れることになります。
8月の段階では、先日のASEAN首脳会合の直後にラオス、カンボジアで訪問する方向で調整していましたが実現しませんでした。今月2日に世耕官房副長官が、年内で訪問する方向で調整されていることが明らかになり、今回具体的な調整日程が明らかになっています。
日本経済新聞によると安倍首相が10月上旬にブルネイで開催が予定されているASEAN首脳会合に出席しますが、その流れでカンボジア、ラオスを訪問する方向で交渉を進めてみることを伝えています。
記事にも書かれていますが、安倍首相は昨年12月に首相就任後に1月にベトナム、タイ、インドネシア、5月にミャンマー、そして7月にシンガポール、マレーシア、フィリピンを訪問し、10月にラオスとカンボジアを訪問するとASEAN10カ国すべてを訪問することになります。ラオスは、昨年の10/5-6の2日間、アジア欧州会議(ASEM)首脳会議がビエンチャンで開催され、当時の野田首相がラオスを訪問しています。昨年の6月には皇太子殿下がラオスを初訪問されています。
2013/06/26付で外務省は、ラオスに対する渡航情報(危険情報)を発出しています。今回、反政府勢力が活動しているとされている地域の周辺地域の危険情報を「渡航の是非を検討してください。」から一つ下げ、その他の地域と同じ注意喚起レベルである「十分注意してください。」に引き下げとなっています。
具体的には次の地域が引き下げとなり、他の地域と同じ「十分注意してください」となっています。現在、「渡航の是非を検討してください」となっているのは、反政府勢力が活動しているとされている旧サイソンブン特別区のみです。この場所は、外国人の立ち入りが禁止されており、一般のラオス人も許可なく立ち入り出来ない地域です。
今回の引き下げで、ビエンチャンからルアンパバーン、あるいはシェンクワン、そして、織物で有名なサムヌアなどへの陸路での移動が出来るようになりました。ただし、いずれも幹線道路ですが道幅が狭く、山岳地帯を抜けるので夜間の移動は避けた方が良いと思います。ラオスは全般的に治安は非常に良好ですが、最近はビエンチャンでは銃器を用いた強盗事件などが起きておりやや物騒になっています。昼夜問わず、ひったくりなどの被害も発生しているようですので注意してください。
フジニュースネットワーク(FNN)に、ラオスで進む中国化の緊急取材の記事が動画ニュース(5分43秒)でアップされています。
ラオスに詳しい方は既知のことですが、なんとか食い止めないとまずいですね。
ラオスの検問で拘束された子供を含む男女9人の脱北者ですが、すでに空路で中国の北京を経由して北朝鮮に強制送還されているとみられています。この脱北者に関して、国連人権関係者や難民高等弁務官事務所が30日に深刻な懸念を表明しています。韓国政府は、国連人権委員会にこの問題を提起する方針とのことです。韓国のメディアは拘束直前の脱北者の映像を公開していました。
日本の拉致被害者の息子がいると当初報道されたため、日本でも注目されましたが、その後の報道で、その可能性は低いとみられています。ただし、北朝鮮側の異例ともいえる速い対応の背景は依然として不明です。