ラオス、2010年の来訪者は250万人

ラオスを観光に訪れる観光客は順調に増えており、2010年は250万人が訪れたとのことです。2003年は、約64万人、2005年は、約110万人、2008年は、約174万人、2009年は約201万人ですので、非常に人気があり、順調に観光産業は成長しているようです。

手元に2010年の詳細なデータはないのですが、2009年のデータを見ると、この急成長を支えているのは、隣国のタイからの観光客です。2008年には約90万人だったのですが、2009年には約128万人と全体の約64%を占め、2003年と2009年を比べると3.4倍にも増えています。

気になる日本人観光客ですが、残念ながら、2008年には初めて3万人を超え、31,569人となりましたが、2009年は、28,081人と減少に転じてしまいました。もともと、ラオスには直行便がないため、タイ、ベトナムを経由して来訪することになります。手元にデータがありませんが、多くはタイ経由の訪問者だと思います。タイではご存知の通り、政治情勢の悪化で訪タイ日本人観光客は減少の一途をたどっており、訪タイ日本人観光客は、2007年は130万人、2008年は110万人、2009年は100.4万人で2010人にはついに100万人を割り、99.4万人となっています。この影響がラオスの訪問者数の減少の理由ではないかと思います。

ラオスの水資源と中国

産経ニュースに次のような記事がありました。

ラオスの北西部のサイニャブリ県(象祭りの開催県)で計画しているメコン川本流へのダム問題で環境や生態系への影響が懸念されており、下流域にあたるラオスと友好関係にあるベトナムがさすがにこの影響を無視できないため反対しているところを、上流域でやはりダム建設している中国がラオスを後押しする形になっており、この問題でラオスとベトナムとの関係が崩れることがあれば、中国がすかさず入ってくるのでは、と懸念しています。このサイニャブリ県のダムは4月にタイ・ラオス・カンボジア・ベトナムで構成されるメコン河委員会でも協議されていますがベトナムが延期、カンボジアとタイが慎重にすすめるように述べています。ラオスもその後のベトナムとの首脳会議で再度、環境調査をするとしています。

現在、アフリカの内陸国マラウイで生活していますが、アフリカでも中国の進出はめざましく、中国が絡むとどうしても記事が気になります。また、ラオスには水資源(水力発電)があり、鉱物資源(金、銅など)とともに貴重な外貨獲得源となっていてこれが現在のラオスの高成長を支えています。私の生活しているアフリカのマラウイでは、タバコやとうもろこしが外貨獲得源なのですが、タバコやトウモロコシの価格の下落、輸入品となる燃料や肥料などの高騰により、非常に厳しく、ラオスと明暗を分けている気がします。マラウイでは2009年からウラン鉱山の採掘が開始されており、地下資源を狙う中国が様子をうかがっています。

ODAと民間事業の官民連携の不発弾処理事業

ODAと民間事業の官民連携提案受付制度が始まって以来、初となる案件がラオスで開始されるとのことです。この事業は、「日本地雷処理を支援する会(JAMS)」が日本NGO連携無償資金協力の資金を活用して、不発弾処理を実施し、土地の安全確保を図った後、株式会社ツムラが生薬原料の栽培をラオスのサラワン県で実施するというものです。

本日21日にラオスのサラワン県で開始式典が開催されたとのことです。

HISが協力隊応援ツアーをラオスでも実施予定

HISは、国際協力機構(JICA)と協力して、ラオスとバングラデシュの青年海外協力隊の活動現場を視察するツアーの販売を開始したとのことです。HISはバングラデシュで同様のツアーを実施しており、今回は2回目とのことです。料金は18万7,000円で、最少催行人数は10名とのこと。ラオスは9月3日から7日間です。

地雷救済のNGO「COPE」のビジターセンターや保健や教育の現場を視察するため病院や小学校などを訪問するとのこと。

協力隊事業は国民の税金を原資として実施されている事業なので、国民に広く実情を理解してもらいたいとして実施することはわかるのですが、特定の旅行会社と提携して実施するのは・・・・、ちょっと気になるのは私だけでしょうか?

雲南ーシンガポールの高速鉄道の着工開始

4/25に中国雲南省昆明からシンガポールまでを結ぶ高速鉄道「パン・アジア高速鉄道」の建設の中国側区間が着工されています。この高速鉄道は、2020年までに昆明からラオスと中国の国境の町であるラオス側ボーテン、中国側モーハンを通過し、バンビエンを通過してビエンチャンまで建設予定となっているようです。

ラオスはカンボジアと対戦、W杯サッカー予選

まだまだ先と感じますが、2014年ワールドカップブラジル大会の予選のアジア1次、2次の組み合わせ抽選会が昨日(30日)あり、ラオスはカンボジアと戦うことが決まりました。カンボジアーラオスの勝者と中国が戦うことになるようです。試合は、6/29, 07/03に実施されます。1次予選には16チームが出場しています。日本は上位シードなので、3次予選からの参加です。

SEAゲームで盛り上がったラオスのサッカー、ぜひカンボジアを撃破して2次予選に進んでほしいです。

東日本大震災、ラオスから義援金

東北地方太平洋沖地震を受け、ラオス政府から10万ドル(約800万円)の義援金の提供、また、第9回ラオス人民革命大会に出席するラオス各地の代表団より、約9万ドル(約720万円)の義援金の表明があったとのことです。

ラオスのみなさま、ありがとうございます。

ミャンマー、タイ、ラオスの国境でM6.8の地震が発生(2)

昨日24日、20:55頃、ミャンマー北東部のシャン州でM6.8の地震が発生していますが、ミャンマーの国営放送は、同地域で63人の死者、負傷者は111人に達しているとのことです。タイのチェンライでも屋根が崩れて1人が死亡しています。

周辺は山岳地帯で少数山岳民族が多く住んでおり、被害状況が把握しにくいはずです。ラオスのボケオでもかなりの揺れがあったのではないかと思われます。

ミャンマー、タイ、ラオスの国境でM6.8の地震が発生

24日20:55頃、ミャンマー北東部シャン州でM6.8の地震が発生しています。震源地は、タイ北部チェンライ、ラオス北部ボケオの国境沿いになります。この地震でタイのメーサイで自宅の壁が崩れて52歳の女性が死亡したことが報じられています。地震の揺れは、遠くタイのバンコク、ベトナムのハノイまであったとのことです。この周辺は山岳地帯で山岳民族が多く住んでいるようですが、被害の状況はまだわかっていないようです。地震の揺れの範囲から、ラオスの北部、ビエンチャンでも地震の小さな揺れを感じたようです。

地震は、20:55に M6.8、その後余震と思われますが、21:23 に M4.8、22:54に M5.4の地震が発生しています。