タイ、スワンナプーム空港、再開へ

12/02の午後、タイの憲法裁判所は、タクシン元首相派で最大与党の国民の力党(PPP)ら3与党の解党とソムチャイ首相ら同党幹部の5年間の公民権の停止を命じ、ソムチャイ政権は崩壊しました。 これにより、反政府勢力「民主市民連合(PAD)」は空港当局と空港再開で合意したとのこと。24時間以内に運行再開される見込みです。

タイ反政府派、バンコク新空港再開で当局と合意
http://www.nikkei.co.jp/news/main/20081202AT3K0201802122008.html

 

しかし、数字だけ拾ってみても、

  • 経済的損失は7000億円以上。 (2600億円とも)
  • 12/01現在、タイに足止めされている外国人25万人(日本人は約1万人)、帰国できないタイ人1万人。
  • 10万個以上の郵便物に取り残される。
  • 電子部品産業の損失1日10億バーツ(27億円)。
  • 航空貨物のストップによる損害1日10億バーツ(27億円)。
  • 農作物は中心とする輸出関連の損失は1日35億バーツ(91億円)

となっています。

観光産業のダメージは大きく、もともと金融危機や原油価格高騰により大きく失速していたところに、この騒動で壊滅的なダメージを受けています。このままでは観光業界で100万人の失業するとの予測もあります。タイ政府は、公的資金の投入を考えているようです。
また、15日から北部チェンマイで開催予定であった東南アジア諸国連合(ASEAN)首脳会議なども延期が決定しています。

ラオスもこうした影響も避けられず,、ラオスの訪問者は、約7割がタイを経由していますので大きく減少していることでしょう。また、経済の混迷により、物価上昇などが起こると、輸入しているラオス経済にも影響を与えます。 一刻も早く正常化されることを期待しています。

 

(追記)

スワンナプーム空港は、デモの影響により、旅客便については、12/15日18時まで閉鎖するそうです。 (20:36)

バンコク国際空港、15日まで閉鎖継続=空港公社
http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPJAPAN-35210520081202

(追記その2)

12/15までの閉鎖はキャンセルされて、12/04に運行再開の見通しになっています。(12/03)