ATMによる給与振込を開始

ATM2008/08/14にBCEL銀行と情報文化省、教育省、ラオス青年同盟、ラオス女性同盟、ラオス赤十字など17の組織とBCEL銀行がBCELの銀行口座に給与振込を行うための協定の署名を行っています。これにより、財務省は4,950人の国家公務員の給与を銀行振込を月末にする、としていました。すでに、運輸省と農林業省は今年の初めに導入されているとのことでしたが、どうなるのかな、思ってみてました。

給与振込サービスは、新年度になる10月から導入されましたが、10月末に給与は遅配、12月になったので職場の同僚に「給料は入ったの?」と聞いたら、10月分については振り込まれ、無事にATMから引き出すことが出来たみたいです。11月分はまだです。

今まではどうしていたかというと、職場で現金払いですね。大体5,000キップ札で支給されることが多いのです。公務員の給与は50万キップ前後(約60ドル)なので、100枚ぐらいの5,000KIP札が渡されるので、一見するとすごいお金をもらっているように見えます。

町中にATMが多く見られるようになったのもこうした理由によるものです。政府は、2010年までに全省庁の国家公務員の給与を銀行振込にするとのことです。

客観的に見ると相当遅いですが、少しずつ電子化が進んでいます。こうして、電子化されて情報処理されることで、金銭のプロセスの透明性が高まるので良いのではないかと思います。ラオスのような政治体制の国だと極めて重要なことだと思います。

今後は、昨年導入が検討されていた消費税が導入などでしょうね。情報システム化の準備が出来ず見送りとなっていますが、ビエンチャンなどでは、月の収入がわずか平均で100ドルと言われているのに、車とかが非常に多いのにびっくりするでしょう。貧富の差が拡大していると思いますので、透明性を高めていくしかありません。今のラオス国内のシステムでは、簡単にキックバックなどにより不正な収入が得やすい仕組みになってしまっています。