台風16号の動きに注意

  フィリピンのルソン島を直撃し記録的な豪雨をもたらした台風16号ですが、フィリピンで、死者140人、行方不明者32人、被災者は43万人にのぼることをフィリピン政府当局が28日に発表しています。

この台風は今後、南シナ海を時速10キロ程度のゆっくりした速度で西に進み、30日(水)21時にはベトナム中部に上陸する予想になっています。その後、北西に進路をとりながら、1日(木)21時には、ラオス中部のサバナケット手前あたりで熱帯低気圧になりそうです。今後の台風の進路にご注意ください。

例年、9月下旬から10月初旬にかけて、台風がラオスをかすめることが多いですね。もっとも上陸すると急に台風の勢力が落ちています。ところで、今回の台風名は、KETSANA(ケッサナ)です。この名前でピンときた人もいるかも知れませんが、今回の台風の命名国はラオスです。木の名前だそうです。アジアの台風の台風委員会に加盟の各国(14カ国)が提案した名前を順番に用いています。台風は年間平均26.7個ということなので、1年に1ないしは2回、ラオスが命名した台風名になります。