日系IT企業クレッシェレがラオスに進出

クラウドサービスなどを手がける大阪拠点の株式会社クレッシェレは、2/7付でラオスのアムズグループ社と合弁会社であるアムズ・クレッシェレ社(資本金15億キープ、約1807万円)を設立し事業を開始するとのことです。2011年にNTTコミュニケーションズがビエンチャンに支店(NTTコミュニケーションズ ビエンチャンオフィス」)を日系通信事業者として初めて設立していますが、日系IT企業としては、アムズ・クレッシェレ社がラオス初となるようです。タイのオフショア拠点と連携、国立ラオス大学とも連携し、人材育成への貢献を目指すとしています。

日本のIT企業ではコスト削減のためにオフショア開発と呼ばれる海外に開発を委託する方式を一部で行なっています。市場規模は1000億円前後で、日本国内のソフトウェア市場が2兆円前後のようなので、注目されている割に規模的にはまだまだで、オフショア先もほとんどが中国となっており、人件費の高騰やチャイナリスクを避けるため、2000年以降、急速にIT分野が国策として立ち上がっているベトナムなどが注目されています。また、昨年あたりからミャンマーが民主化が進むにつれて最後のフロンティアとして注目されており、先月には、日本の総務省と情報通信企業の日の丸訪問団がミャンマーを訪れており、ちょっとしたブームになっています。さて、経済成長が著しいラオスですが人的資源の面では課題がまだまだ多く、国からの後押しも必要そうです。