ビエンチャンの交通事情

ビエンチャンの交通事情は悪化の一途をたどっています。道路も改善され、バイク、自動車とも急増しており、2002,3年頃までのビエンチャンを知る人にとってはその変わりようにびっくりするはずです。2004年11月のラオス初の国際会議であるアセアン会議に向けて、市内のランサン大通りなどの主要な道路が整備されたほか、2007年後半には日本の援助により、ワッタイ空港から友好橋にいたる28キロの国道1号線の改修工事も完了し、市内交通量も増すばかりです。ナンプ前の通りもセタティラート通りも車の速度が速くなり、渡るのも一苦労な状況になりつつあります。もちろん、周辺のタイやベトナムなどに比べれば、車両の絶対量は大変少ないですが。

基本的には、自動車は関税もかかり大変高価なため、主たる乗り物はバイクになります。バイク通勤、通学が当たり前になっています。それでも経済状況の良くなるにつれて、市内には車のショールームなどが増えてきています。

ビエンチャン市内の交通事故 一方で交通マナーの悪さは目を覆うばかりで、無理な追い越し(無意味な追い越しともいえる)、スピードの出しすぎ、バイクの逆走、マイペースで走るバイクなどなどです。幹線道路では、トラックがものすごい速度で突進してきます。市内では、やはり、バイク同士あるいはトゥクトゥクとバイクとバイクの接触などの大変多い状況で日々事故が発生しています。市内のバイク、車とスピードは性能が悪いこともあり日本などと比べたら非常に遅いのですが我がままな運転事故が多発しています。幹線道路ではスピードの出しすぎで電柱や道路脇に突っ込んでいる事故が多いです。

パーティなどには、当然のようにバイクや車で駆けつけているわけで、夜間は飲酒運転による事故が多くなっています。

道路面でのハード的なインフラが整備されてきていますが、一方でソフト面のインフラの整備がまだまだ、これからといった感じです。

ビエンチャンも含めラオスは医療事情が悪く、大怪我を負った場合は、タイ側のノンカイ(約30分)あるいはウドンタニ(約2時間)の病院に搬送してもらうことになります。

 

(追記)

ちょうどビエンチャンタイムス(2008/08/09)に保安省(Public Security Ministry)の交通警察局のレポートがありました。それによると、全国での2008/07の交通事故報告は288件(前月は374件)となっています。死傷者は、前月6月が55名の死者、55名の重傷者だったのに対して、42名の死者、37名の重傷者となっており減少したという記事になっています。ビエンチャンおよびビエンチャン周辺でも事故がやはり多く、117件がビエンチャン特別市で起きており、27件がビエンチャン県で発生しています。ですので、ちょうど半分の事故がビエンチャン周辺で発生していることになります。一日4,5件の事故が発生している計算になります。