事業仕分け・・・

今日、時計は日付を跨いだので昨日(11/24)になりますが、ご存じのとおり、日本では行政刷新会議の後半戦が始まり、24日は、国際協力関係ということで、国際協力機構(JICA)関連の事業仕分けがあり、注視していました。国内施設の運営費、JICA運営交付金などについて議論がありましたが、一番ひどかったのは、協力隊関連ですね。ここだけは、特に仕分け人の悪意を感じました。協力隊の方は、自分探しのために行っている、無職の人、スキルが無い人が行っている、と決めつけがなされたり、ソフトボールの指導とかあんなの今もやっているの?(スポーツ関連の指導は遊びと思っている。)などなど無茶苦茶でした。それだけ批判しているのにも関わらず、青年海外協力隊やシニア海外ボランティア事業については、ウェブで数分もみればわかるようなことも全く調べておらず、呆れました。

本来、事業仕分けの場では、今までの答弁を見ると、事業内容については、仕分け人は十分に理解しており、それを踏まえて、事業のあり方を見直すべきもののはずですが、ここだけはそうした議論にならず、歴史の長い事業だから、なぁなぁで惰性でやっているんでしょ、という一方的な決め付けな議論でした。仕分け人の中にはきちんと理解されている方もいて最後の方にフォローされていたのですが。

最終的には、協力隊事業は、現地のニーズに合っていないケースもあるということで経費の縮減ということになったのですが、これも仕分け人側の根拠はないんですよね。まぁ、2割程度合っていないケースがあるということだったと思うのですが、そのニーズに合わない2割が多いのか少ないのかっていうのは、判断するのは非常に難しいはずです。途上国でも協力活動は相手があってのもの、うまく行かないのが普通であって、日本とは比較にならない厳しい環境で生活し、技術移転を行っている人たちに、もう少し紳士的な姿勢で望めないのでしょうか?

先日の日メコン首脳会議では、日本は今後3年間で5,000億円以上のODAをメコン川流域に実施することを決めています。きちんと戦略を持って取り組まないと結局、うまくいきませんよね。そうこうしているうちに中国や韓国にやられてしまうわけです。