税率は据え置き

だそうです。ビエンチャンタイムスの土曜日版を読み直していたら、そんな記事が掲載されていました。歳入的には厳しいもののインフレを起こることを避けるためのようです。私はマクロ経済とかは詳しくないけど、さすがにこの不況で気になるので、記事の中にあった数字だけ列挙しておきます。

  • 主要輸出品の一つである銅の価格は、2007年10月が1キロが8.500ドルから2,900ドルに下落。
  • 金の価格は6月に1オンスが977ドルであったのが815ドルに下落。
  • これにより、金と銅の輸出による政府歳入は、前年比50%減となる見込み。
  • 今年の1?10月の銅と金の輸出総額は、3億4600万ドル、6,850万ドル。
  • 2007年の鉱物の輸出は、5億3800万ドル。
  • 鉱物部門の政府歳入は、2006年が、7360億キップ、2007年が、1.17兆キップ。
  • 2008-09年の政府歳入は、8.34兆キップを予想。(これは、金、銅、石油などが下落する前)

って感じになっています。記事は、最後に脱税をしようとしたら、厳しい罰金を科すると述べています。

後半の方は数字が大きくて???となりそうですが、ざっくり円に概算する場合は、ドルは1ドルが90円なので、ゼロを二つつけて、キップは、1円が94キップまで下落しているので、ゼロを二つ取ると簡単です。過去は過去のレートじゃないとダメじゃんと言われそうですが、あくまでざっくり数字を見るだけなので。。。

こうすると、2007年の鉱物の輸出はざっくり、500億円、政府歳入は、100億円、2008-09年の政府歳入の当初見込みは、800億円って、こんな感じでいいでしょうかね。つまり、少なくとも前年比50%減の見込みというんだから、50億円ぐらいアテにしていたお金が入ってこないってことですね。

たぶん、この世界的な景気失速で、

  • タイではあちこちで工場の操業の縮小や停止をしているので電力需要を落ちて輸出電力が減少しそうだし、
  • 日本をはじめとする外国から援助額が減少しそうだし、
  • 外国から直接投資も減少するだろうし、
  • タイや諸外国から観光客の減少するだろう

などなど、考えちゃうと大きく政府歳入が落ち込みそうです。ラオスは、貧しいから影響は少ないんじゃない?って言う人もいるかもけど、都市部は、一人あたりのGDPは1,200ドル以上といっているので、きっともっと深刻ですよね。諸外国より、ほんの少し時間差があるだけのような気がします。