サイニャブリのエレファントフェスティバル(宿泊探し編)

フェスティバルの時に困るのが宿泊場所で、これも結構大変でした。エレファントフェスティバルでは基本的にホームスティが原則となっているので、サイニャブリにも200世帯ほど準備していたようです。ただ、ホームスティ先は当たり外れが多く、今年で3回目となるエレファントフェスティバルですが、毎年開催場所が異なっているため、ホームスティ慣れしているわけではないので結構大変です。

昨年のパークライの時は、町が小さくホームスティ先は会場周辺の数百メートル程度のところで、かつ、ホームスティ先が会場の真ん前の家で立地的には良かったのですが、その分騒音がすごくて大変でした。また、複数の部屋を欧米人グループとシェアしていたこともあり、運悪く最初にあたった部屋はオフィスとしているところで、ドアがガラス、シャッターは格子タイプなので、動物園のように外から丸見えで閉口した苦い経験があります。このときは一緒に宿泊したドイツ人が部屋をチェンジしてくれて難を免れたのですが、ドイツ人も閉口して結局別の宿泊場所に移動してしまいました。

さて今年ですが、ツーリストインフォメーションに行くと、ゲストハウスの手配については関知しておらず、ホームスティ先の手配だけ、ということで仕方なくホームスティの手配をお願いしました。もらった地図を片手にホームスティ先まで会場からテクテク歩きます。サイニャブリの町は意外と大きく、そして会場は市内の中心部ではなく、川を渡った反対側にあり、川を渡って市内に入るまでも一苦労です。ツーリストインフォメーションから市内の中心部まで1.2キロもあります。遠すぎです。

市内に入って、念のため中心部にあるゲストハウスやホテルに空き部屋があるか聞いてみるもののやっぱり満室です。そもそも唯一の情報源であるロンプラも情報が古い。エレファントアジアの情報提供も中途半端で、3つのホテルと16のゲストハウスがあるという情報を提供しておきながら、所在の地図がないため辿り着くことが出来ません。後からわかったけど、地図はちゃんと作っていて、ツーリストインフォメーション前とバスターミナル前に貼ってあったのですが、それだけじゃ無理。なんでウェブサイトからダウンロードできるようにしてくれなかったんでしょうか?そもそも、会場の場所すら、ウェブサイトの情報からは特定するのが困難な状況でした。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA というわけで、ゲストハウスはあきらめてホームスティ先行ってみることに。実に遠くてツーリストインフォメーションから1.8キロもあります。徒歩で30分弱。日中の木陰が全くないサイニャブリの炎天下の中歩くのは大変です。ホームスティ先は、路地からやや入ったところにある家で、「サバイディー」を呼ぶものの応答せず、出てきたのは犬でちょっとやばい状況。どうも家の人は裏手にいたようで、近所の人がみかねて呼んできてくれました。そして、通されたのは玄関入ってすぐ左手の即席カーテンで区切られた空間。うーん嫌な予感。とりあえずシャワーを浴びて戻ってくると、外国人を泊めるのには許可がいるから、パスポートを持って警察、イミグレに行かないといけない、と言っている。一般論的にはそうかもしれないけど、今回はツーリストインフォーメーションに手配してもらっているから不要じゃん、と思っても、ラチがあかないし、さてどうしたものか。

そもそも、会場から1.8キロ離れているので往復すると3.6キロとなり徒歩約1時間。トゥクトゥクが気軽に乗れる様子でない状況(走っていない)で、気軽に会場にもいけない。これだとなんのために苦労してここまできたかわからない。夜遅く戻ると犬が間違いなく向かってくる。困った。

ということで、思い切って、ホームスティ先の人には会場から遠いので、別の場所に移ると説明して出ることにしました。日が暮れはじめていてちょっとまずい状況。実はひとつだけがアテがありました。それは、ツーリストインフォーメーションと間違えてトゥクトゥクがいった会場内にある大学で、ここの2階の教室に欧米人も泊っていました。ただ、大学に辿り着くも職員もいない・・・ 日も暮れてきていてまずい。思案した結果ツーリストインフォーメーションに行ってオフィシャルに宿泊できないかお願いしてみることに。インフォメーションに戻って状況を説明すると納得してくれて、パスポートを警察を持っていく、という話をしたら笑ってました。まぁ、そうですよね。大学の宿泊も全く問題ない(ホームスティじゃなくて本当にいいの?って聞かれた)ということで、ちょうど帰宅しようとした職員が大学の担当の職員と話もしてくれて、宿の手配が無事完了。日もどっぷり暮れて、本当に綱渡りでヒヤヒヤもの。宿が確定するまで2時間かかりました。他人には勧めにくいです。

P2140271-1 宿泊した大学

大学はまだ出来たばかりのようで真新しく、2階には4つの教室がありますが、2つの教室をツーリストが宿泊用に利用していました。教室には、自分たちも入れて7グループ、12名ぐらい宿泊していたと思います。教室は密閉されていて、蚊とかもおらず、いい感じでした。まぁ廊下から丸見えですけど気になりませんでした。あとサイニャブリは、昼間は非常に暑くて30℃以上なのに、日が暮れると一気に20℃以下まで気温が下がり非常に寒い。この教室は暖かいので助かりました。布団と枕ももらえたので助かりました。1泊一人30,000KIPです。これは他のホームスティ先も同じ。

宿泊した学校の教室

この場所が良かったのは何といっても立地、フェスティバルの会場の中にあるのでとにかく楽。あと、この大学には象使いの人も宿泊していて、早朝まだ真っ暗の中、象が集まってきてパオパオ鳴きます。これはなんともいえません。2泊したけど、起きると象がいるっていう非日常的な光景はいいですよ。日中も象がこの辺りでのんびりしているので、2階の教室前から眺めたりしていました。本当に運が良かった。

学校前に集まる象たち象のパオパオという鳴き声が目覚まし代わり。

というわけでぜひ改善してほしいですねよね。ラオスの要人とかは、一番良いホテルに宿泊して、移動も全部車ですから、この苦労がわからないでしょうね。でも、観光立国を目指すなら、やっぱり少しは理解してほしいですね。

(2009/02)